• 更新日:
  • 公開日:2020.04.19

人間関係リセット症候群を改善する方法とは? 無理なく長続きさせる4つのポイント

執筆者情報
結城真莉那

結城真莉那
ライター

発達障害(自閉症スペクトラム)持ちのアラサーライター。アセクシャル(無性愛)の当事者でもあります。これでも意外と苦労性。今までの経験を元に、ちょっとだけ気持ちが楽になる記事を書いていきたいです。悩んだことも迷ったことも、きっとあなたの糧になります。時々一休みしながら、肩の力を抜いて生きましょう。

勢いに任せて人間関係をリセットしてしまうことを一般的に「リセット症候群」と言います。

私自身、これまでに何度も人間関係をリセットしてきました。時々人付き合いが少ないことを寂しいと思うこともありますが、特に不自由はしていません。

しかし、一から新しい人間関係を築くのは、簡単なことではありません。安心できる人間関係を築けるまで、不安や孤独にさいなまれることもあるでしょう。

人間関係をリセットしたくなったら、実際に行動に移す前に少し立ち止まって考えてみましょう

「人間関係リセット症候群」とは

    • ある日突然、今まで仲が良かった人とのつながりを絶ってしまう
    • 定期的に人間関係をリセットしたくなる

という人は、「人間関係リセット症候群」かもしれません。

人間関係リセット症候群」は正式な病気の名前ではなく、インターネットで使われ始めた言葉です。

人間関係リセット症候群の人は「特に理由もなく、いきなりそれまで築いてきた人間関係を絶ってしまうことを繰り返している」という特徴があります。

人間関係をリセットしても困っていないのなら、そのままでもよいでしょう。実際私は何度も人間関係をリセットしているが、特に困ったことはありません。

価値観や性格が大きく関わるため、「病気かもしれない」と過剰に思い込むのはやめましょう。少数の人と深く、長く付き合いたいのか、適度な距離感で多くの人と関わり合いたいのかは人それぞれです。

しかし、リセットしてしまうせいで頼れる人がいなくなってしまったり、辛さや孤独を感じてしまい日常生活に支障が出てしまったりして「直したい」と思っているのなら、自分と向き合い原因を考えてみることが大切です

人間関係リセット症候群に悩む人に多い特徴と心理

人間関係リセット症候群に陥りやすい人は、次のような特徴や考え方を持っている人が多い傾向になります。

人に振り回されて人間関係に疲れている

頼まれると断れない」「相手に対して尽くしてしまう」といったお人好しタイプの人は、人間関係に疲れた結果、それまで築いてきた人間関係をリセットしてしまうことがあります。

特徴
  • 他人の頼みを断れず、それがストレスになる
  • 自分で何かを決めるのが苦手
  • 周囲に流されやすく、そんな自分に自己嫌悪してしまう
  • 真面目で責任感が強い
  • 他人を頼るのが苦手 など

それまで無茶なことを言われたり、無理なことを押し付けられたりしても我慢していた人が、堪忍袋の緒が切れたようにある時を境に一切の人間関係をリセットしてしまうのです。

「相手に嫌われた」と思い込みやすく自信がない

相手の言動の些細なことが気にかかり「相手に嫌われた」と思い込む自信のない人も、関係を修復するよりも離別を選びがちです。

自分に自信がないため「こんな自分は嫌われて当然だ」「自分がいない方が相手は幸せだ」という強い思い込みもリセットしてしまうひとつの原因になります。

特徴
  • 他人から嫌われるのが怖い
  • 友人に自分の意見や意志を伝えるのが怖い
  • 自分がいなくても誰も何も感じないと思っている
  • 仲直りするのが苦手 など

完璧主義で自分の納得できないことが許せない

意外に完璧主義の人も人間関係リセット症候群を起こしやすいです。

完璧主義の人の場合、かっこ悪い自分・完璧でない自分が許せず、少しでもかっこ悪いところを見られると人間関係をリセットしまう傾向にあります。

特徴
  • 友人より自分の方が勝っていると思っている
  • 自分は優れた人間と思っている
  • 他人に優劣をつけている など

リセットすれば自由・新しくやり直せると思っている

周囲の人と溝を感じている人も、定期的に人間関係をリセットすることがあります。

このタイプの人は、「今の人間関係をリセットすれば自由になれる」「新しくやり直せる」と、根本的な問題解決から逃げる癖がある人も多いでしょう。

特徴
  • 現実逃避しやすい
  • 困難な問題に直面した時に逃げてしまう
  • トラブルを環境や他人のせいにしがち など

人間関係のリセットは悪いこと? リセットしてしまうデメリット

では、人間関係をリセットするのは悪いことなのでしょうか? 人間関係をリセットするデメリットについてお話します。

人間関係リセット症候群=悪いこと?

友達は多ければ多いほど良い」「付き合いの長い人は多ければ多い方が良い」と思われがちですが、そうとも言い切れません。

人間関係のリセットは一概に悪いといえません。心に良い影響が出ることもあります。

実際、私は中学生のときにひどいいじめを受けていて、卒業と同時に中学時代の人間関係をリセットしました。

その後、同じ中学校出身の人がほとんどいない高校に進学したのですが、人間関係をリセットしたおかげで中学時代のつらい思い出に引きずられることなく、楽しい高校生活がおくれました。

また、惰性で付き合う人が減り、無理な人付き合いに疲れることが減ったのも大きな収穫でした。交際費の支出も減ったので、私個人は、人間関係をリセットすることは悪いこととは思いません。

人間関係をリセットしてしまうデメリット

人間関係をリセットすることには、デメリットもあります。人間関係をリセットすると一時的にスッキリしますが、人によっては後から後悔することもあるでしょう

また、人間関係をリセットすることは、不安や孤独とセットです。

別の場所で新しい人間関係を築くには、それなりに時間がかかります。それまでの人間関係をリセットしてから、新しい人間関係を築くまでの間は、どこにも属することができないような不安や孤独と向き合うことになるでしょう。

人間関係リセット症候群を改善する方法

では、人間関係リセット症候群を改善するにはどうすれば良いのでしょうか。悩んでいる時は、次のことを試してみましょう。

リセットする前に人間関係を取捨選択する

人間関係をリセットするとき、勢いですべての人間関係をリセットしてしまいがちです。また、「全部の人間関係を続けるか、絶つか」と極端な選択しか思いつかなくなってしまう人が多くいます。

人間関係をリセットしたくなったら、まずは人間関係を整理してみましょう

これからも付き合いを続けたい人、これからは連絡を取りたくない人、年賀状のやり取りのみに留めたい人など、これまでの人間関係をいくつかのグループに分けて取捨選択してみてください。

振り分ける基準は「自分にマイナスになるか、プラスになるか」です。自分に正面から向き合ってくれる人は、リセットする前に落ち着いて考え直すことをおすすめします。

相手を考える・連絡する頻度を減らしてみる

人間関係をリセットしたくなる人は、すべての人と密につながり過ぎているケースが多いです。

四六時中誰かについて考えている、連絡を取っている、取らないと気が済まない人は、人間関係に振り回されて不安になる機会も増えます。

人間関係をリセットするまえに、精神的・物理的に少し相手と距離を取ってみましょう。具体的には、連絡する頻度や会う頻度を減らしてみてください。

毎日連絡を取り合っているのなら1日おきにしてみるなど、少し相手と距離を取ることで心を休める時間が持てます。

心地良い関係を長く続けるには、適度な距離感も必要です。

どうしてリセットしたいのかをじっくり考えてみる

人間関係をリセットしたくなったときは、「どうして人間関係をリセットしたいのか」じっくり考えてみるのも良い方法です。

誰かに嫌なことを言われた・されたとか、誰かに嫌われているように感じているとか、リセットしたくなるのにはそれなりの理由があると思います。

人間関係をリセットするのはいつでもできるので、まずは一呼吸おいて理由を探ってみましょう

よく話し合うことで解決できたり、あなた自身に原因があったりするかもしれません。

もし周囲ではなく、あなた自身の人付き合いに問題がある場合、自分を見直さない限り、人間関係リセット症候群を改善することは難しいでしょう。

【注目!】人間関係で疲れている方へ

人間関係の疲れはあなたを自暴自棄にしたり、情緒不安定させたりします。
対処するにはどうすればいいのかわからないこんな自分が嫌い、と思う人はまずご相談ください。
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無理なく人間関係を長続きさせる4つのポイント

リセットせずに済む人間関係を築くにはどうすれば良いのでしょうか。

私自身、何度か人間関係リセットを繰り返して、ようやく「自分なりの人付き合いの仕方」が見えてきました。

私が普段人と付き合ううえで心がけていることを紹介します。

①相手に深入りし過ぎないで自分にとって心地よい距離感をとる

「親友」と呼びあえるような間柄の友達ができれば素晴らしいですが、そういう人がいなくても死にはしません

私も30年以上生きていますが、未だに「親友」と呼び合える友達は1人もいたことがありません。

できるだけ長く人間関係を続けたいのなら、相手に深入りせず、自分にとって心地良い距離感で人と関わることが肝心です

自分にとって無理のない距離感で人と付き合うようにしたら、「人間関係をリセットしよう」と思うことが減りました。

「常に完璧な自分でいたい」など完璧主義やめる

完璧主義の人ほどかっこ悪い自分が許せなくなりがちです。しかし、常にかっこよくあり続けるのは、無理というもの。

「完璧な自分」を追い求め過ぎず、肩の力を抜いて「ダメな自分」を積極的に見せていくことで、見栄を張らずに付き合える人と出会えます。

ただし、相手に迷惑をかけてよいというわけではありません。「ダメな自分」とは、自分がいつも強がって隠している部分です。

SNSなどでつながる人を増やして「細く長く付き合える人」を探してみる

自分の周りにはなかなか親しくなれる人がいないかもしれませんが、SNSなどで人付き合いの範囲を広げてみると「細く長く付き合える人」が見つかることもあります。

実際、私はSNSで知り合った人と付き合いを続けていますが、学生時代の知り合いよりも付き合いが長くなりました。

今年で約10年になりますが、季節のギフトを贈り合ったり、一緒に食事に行ったりしています。

離れた場所に住んでいるので頻繁に顔を合わせることはできませんが、程よい距離感で付き合えていてとても気が楽ですし、楽しいです。

自分の人付き合いのキャパシティを把握する

すべての人と平等に親しくしようとすると、人間関係に疲れてリセットしたくなることがあります。

闇雲に付き合う人間の数を増やすのではなく、まずは自分が無理なく続けられる人付き合いのキャパシティを把握することも大事なことです。

  • 食事をするなら、4人ぐらいであれば気を張らずに楽しく食事ができる。
  • 年賀状のやり取りなら、10枚ぐらいまでなら負担にならない。
  • SNSでやり取りをする人は、何人いても大丈夫。
  • 一緒に遊びに行く人は2人ぐらいまでが気が楽。

など、「自分がどれぐらいの人と無理なく付き合えるか」をシチュエーションごとに想像してみると、自分の人付き合いのキャパシティが見えてきます。

まとめ:人間関係をリセットしたくなったら一晩考えてみよう

人間関係をリセットしたくなると、勢いで行動に移してしまいがちです。しかし、実際に人間関係をリセットした後で、深く後悔する人も珍しくありません

人間関係をリセットしたくなったら、後悔しないためにも、行動に移す前にまずは一晩考えてみましょう。どうしてリセットしたくなったのか、リセットしたあとどうしたいのかなどをじっくり考えてみることで、思いとどまるきっかけが見つかるかもしれません。

人間関係をリセットすることは悪いことではありませんし、時に必要なこともあります。

一方で、人間関係がさらにこじれたり、孤独になってしまったりするリスクもあるため、安易にすべきではありません。

人間関係リセット症候群を改善したいのであれら、自分と向き合い、自分に無理のない人間関係の築き方を身に付けていくことが必要です。

もし自分の人間関係の築き方に悩んだ時は、一度カウンセリングを受けてみるのも良いでしょう。上手な自己表現の方法や、より良いコミュニケーションの方法などについてアドバイスがもらえますよ。

【注目!】人間関係で疲れている方へ

人間関係の疲れはあなたを自暴自棄にしたり、情緒不安定させたりします。
対処するにはどうすればいいのかわからないこんな自分が嫌い、と思う人はまずご相談ください。
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