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- 公開日:2020.01.16
不安でイライラしてしまったら?原因と解消する方法をご紹介します
meino
ライター
接客業やIT企業でのオフィスワークなどの職業を経てライター業務を開始。 10代後半より不安障害/会食恐怖症/心室性期外収縮などメンタルが原因の疾患を抱え、その中で「マイナスのものを抱えたままでも、生きたいように生きる」ことを考えるようになる。 また、「敬遠されるものたち」に魅力を感じ、それらを親しみやすく表現することを目標にしている。
イライラして落ち着かなくなってしまったり、なぜか不安で仕方なかったり…そんな状況に困った経験はありませんか?イライラや不安が募って、落ち着いて仕事ができなくなったり、人間関係に影響したりしてしまった、という人ももしかしたらいるのではないでしょうか。
私も以前は、仕事がなかなか終わらなくて焦ってイライラしたり、それが原因でパートナーに八つ当たりをしてしまったりしたことがありました。当時はどう対処したら良いかわからず、自分はもちろん、まわりも困らせてしまいました。
イライラして不安になるのは、何か原因があるのでしょうか。イライラや不安の原因と、それを解消する方法についてご紹介します。
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この記事でわかること
イライラして不安なのは「心からのSOS」
イライラや不安が現れる原因の多くは精神的なもの、つまり心にあります。過剰なストレスがかかっていたり、心配事が常にあったりと、何らかの理由で心が不安定になるために、イライラして不安になってしまうのです。
このイライラや不安は、心が発しているSOSのようなもの。そのまま放っておいたら、イライラや不安が大きくなってしまうかもしれません。そんな状態になっているときは、何が心の負荷になっているのかを振り返って、早めに対処することが必要です。心の負荷を軽くすることができれば、イライラや不安も徐々に落ち着いていくでしょう。
イライラして不安になってしまう原因
イライラして不安になってしまうのには、いくつかの原因があります。そのうち、よく聞かれる5つの原因を説明していきましょう。
1:疲労過多や睡眠不足など体に不調がある
体調不良が心の状態に影響を与えることは珍しくありません。体調が良くない状態が続くと、思うように物事を進められずにイライラしたり、焦ったりしてしまいがち。心の状態を整えるためにも、体の状態を整えることが大切です。
仕事が忙しくて疲労がたまっていたり、睡眠不足が続いていたりすると、体調は徐々に崩れていきます。これくらい大丈夫、と思っていても、意外と心身への影響は大きいものです。
イライラや不安が続いている人は、体調が崩れていないか、無理をしていないかを振り返ってみることが大切です。
2:季節に影響されている
日照時間が短くなる冬の間は、心が不安定になりやすいとされています。冬になると憂鬱になったり、イライラしたりしやすくなるという人は珍しくありません。日照時間が短い国や地方には、うつ病の人が多いとも言われています。
1年を通して、自分自身の精神面がどのように変化しているかを振り返ってみましょう。冬にイライラや不安が起きやすい人は、季節に影響されている可能性があるかもしれません。
3:自分ではどうにもできない心配事がある
生活をしていると、何かしら常に心配事はあるかと思います。それが自分で解決できることなら良いのですが、自分ではどうすることもできないような心配事があると、常に心が落ち着かない状態になってしまいます。
可能であれば解決できるようどこかに依頼するか、それが難しければ、どこかで気が紛れるような機会を作って心を休めるようにすることが大切です。
4:納期のあるタスクが多い
仕事の締め切りなど納期が決まっているタスクが重なっていると、常に時間に追われて過ごすことになり、不安やイライラが起こりやすくなってしまいます。ひとつのタスクがうまく進まなくなってしまうと、他のタスクのスケジュールにも影響を与えてしまうので、余計にイライラや不安も募ります。
仕事上必要なものなど仕方ないものもあるかもしれません。しかし、心のバランスを保つためには、できるだけ納期が重ならないように調整したり、数を減らしたりする工夫が必要です。
5:偏った食事ばかりしている
一見関係ないように見える食事も、心の状態に影響を与えていることがあります。糖分が多い食事だと、血糖値が食事前後で急激に変化することでイライラしやすくなると考えられています。
また、食事のバランスが悪かったり、食事量が十分にとれていなかったりすると、空腹感からイライラを引き起こしてしまうこともあります。イライラや不安を引き起こさないためには、栄養のバランスに注意することと、食事を抜かないことが重要です。
イライラして不安な気持ちを解消する方法
では、イライラして不安になってしまった気持ちを解消するためには、どうしたら良いのでしょうか。その方法をいくつかご紹介していきましょう。
疲れた体を休ませてあげる
まずは、頑張りすぎて疲労がたまった体をしっかりと休ませてあげることが大切です。睡眠時間をしっかり確保したり、家でゆっくり過ごしたり、あるいは軽い運動をして体をほぐしてあげたりと、心と同時に体もいたわってあげましょう。
体調不良が続いているのであれば、休むだけではなく体の病気がないかをチェックすることも大切です。一度病院を受診して、異常がないかを確認することもおすすめします。
甘いものやアルコール・カフェインなどは控える
イライラや不安を軽くするためには、食べ物や飲み物にも少し気を使ってみましょう。甘いものを食べ過ぎると、血糖値の変化がイライラや不安の原因になってしまいます。
また、カフェインやアルコールのとり過ぎもよくありません。睡眠の質を悪くしたり、体調不良を招いたりしますので、イライラや不安を感じているときは控えめにするようにしましょう。
趣味や好きなことに没頭できる時間を作る
どうにもならない心配事を抱えていたり、不安やイライラばかりに気を取られたりしていると、余計に気持ちに余裕がなくなってしまいます。ストレスを軽減し、心を落ち着けるためには、不安やイライラの原因から意識的に離れることも必要です。
そのためには、時間をとって趣味や好きなことに没頭できるような環境を作ることをおすすめします。その時間は不安やイライラから離れられますし、気分転換にもつながります。
自分だけでは解決できないことは、考え続けても仕方ありません。ときには考えることから離れて、自分だけのことを考える時間を持つように心がけましょう。
自分にできないことは思い切って手放す
家事や仕事など、自分だけで抱え込んでしまっていませんか?時間や気持ちに余裕があればこなせるかもしれませんが、そうでない場合は、できないことが増えたり時間に追われたりして、イライラを増長させてしまいます。
体調が悪かったり、やりたいことややるべきことが重なって時間がなかったりするときは、思い切って抱えているタスクを手放してみましょう。家族や同僚、先輩や後輩など、まわりの人に少しお願いして、自分の負担を減らすことも大切です。
他人に頼ることに気が引けてしまう、という人もいるかもしれません。相手が気を悪くするのでは、と不安に感じる方もいるでしょう。でも、意外と頼ってみると、気軽に引き受けてくれることも珍しくありません。普段は頑張っている人のお願いならと、快く協力してくれる人もいます。
自分でできそうなこと、他人にお願いしても良いことを整理して、勇気を持って話しかけてみましょう。
イライラする気持ちをすべて吐き出す
イライラする気持ちや不安をずっと一人で抱えていると、そのことばかり考えてしまって余計にイライラ・不安になってしまうことがあります。その気持ちを軽くするためにも、まわりの信頼できる人に吐き出してみてはいかがでしょうか。
内容によっては、相手がアドバイスしにくいこともあるかもしれません。しかし、話すことで頭が整理されていき、それだけでスッキリすることもありますので、話すということは大切な行為です。
特にアドバイスは聞きたくない、ただ話を聞いてほしいだけ、という場合は、話す前に相手にその旨を伝えておくと良いでしょう。「特に意見やアドバイスはいらないから、話だけ聞いてくれる?」と断ってから話をすると、そうだね、大変だったね、と相手も相槌のみにとどめてくれます。
もしずっと抱え込んでいて苦しいことがあるならば、思い切って吐き出してみましょう。
イライラしてつい他人に八つ当たりしてしまった人へ
まずは、すぐ素直に謝ろう
イライラした気持ちの対処がうまくできず、ついついまわりにいる人に八つ当たりしてしまった…という人もいるのではないでしょうか。感情的な態度をとってしまい、後悔と同時に余計にイライラしてしまうという悪循環にはまってしまっているということもあるかもしれません。
そんなときは、まずは素直に相手に謝りましょう。
「嫌な思いをさせてしまってごめんなさい」
八つ当たりをしてお互い嫌な気持ちのままでは、お互いの関係性にも影響してしまいます。謝ることは勇気がいるかもしれませんが、きちんと伝えるように心がけましょう。
少し事情を話してみましょう
八つ当たりをしてしまったことを謝るとき、なぜそのような態度になってしまったかも思い切って話してみましょう。
「今、実はいろいろあってイライラしていて…」
「ずっと体調があまり良くなくて、気が立ってしまっていたの」
申し訳なく思っている気持ちを伝えた上で事情を伝えれば、相手も理由があってのことだと納得しやすくなります。もしかしたら、相談相手になってくれたり、良い対処方法を教えてくれたりするかもしれません。
常に不安がありイライラしてしまう人へ
特に原因も思い当たらないのに、常に不安があってイライラしてしまう場合、精神的な病気にかかっているということも考えられます。上記でご紹介したような対処方法などを試してみても改善しない、あるいはひどくなるのであれば、精神科医や心理カウンセラーなど、専門家に相談してみることも一つの選択肢です。
もしもそこで原因が見つかれば、不安やイライラもうまくコントロールできたり、解消されたりする可能性があります。不安やイライラが気になる、困っているという場合は、早めに相談へ行ってみましょう。
まとめ
イライラしたり不安になったりすることは、異常なことではありません。仕事や人間関係などさまざまなことが原因で、誰しも持って当たり前の感情です。
しかし、あまりにイライラや不安がひどくて日常生活に支障が出ていたり、他人に当たることが増えたりといった影響がある場合、何かしらの対処が必要です。
イライラや不安を増長しないような心がけや対処方法を身につけながら、うまくメンタルバランスをコントロールしていきましょう。
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